猿猴捉月

映画中心に雑記色々。

映画のこと(2018年1月)

早いもので今年ももう4月。そんなわけで、2018年に入りまして、1~3月に観た映画について振り返ることに。あ、でも時間が無いので1月分だけ。1月に観た映画は4本(5回)でした。

 

★1/3 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』


「8年越しの花嫁 奇跡の実話」予告編

難病モノ、実話、お涙頂戴系、back numberの甘ったるい主題歌、正直、コテコテすぎて食指が動かないパーツだらけで、「まだこういうの観たい人いるのか?」と、映画館の予告上映で呆れたのが、第一印象だった。しかし、信頼を寄せるレビュアーの方々が絶賛していて、さらにお正月外出中にたまたま時間が合ったこともあり、鑑賞。そして、あっけなくやられてしまった。瀬々監督や主演の佐藤健(ぶっちゃけ『何者』でめちゃくちゃファンになった)を筆頭に、演技、撮影、脚本、演出、全てが高水準で、すっかり感情移入してしまった。泣きはしなかったけど。鑑賞後、本当に8年の月日を追いかけたような感覚に囚われたから、驚いた。食わず嫌いよくないですね。

 

★1/6、1/13 『キングスマン ゴールデン・サークル』


映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」予告B

ずっと、ずっと、ずっと待っていた映画。前作から本当に待った。前作『キングスマン』は2015年の映画ベストに君臨している。(その年は、ジョン・カーニーの『はじまりのうた』がトップだと信じ切っていたらぶち抜かれた。)スタイリッシュなアクション、えげつないユーモア、劇伴のセンス、洒落たファッション、全てが僕たちを狂喜させた前作。そんなわけでハードルがどうしても上がってしまった今作。結果として、とっても楽しかったし、嬉しかった。「秒でアガる」というキャッチコピーに偽りなく、開幕Princeの"Let Go Crazy"にのせて展開されるカーチェイスには目がキラキラしてしまったし、やっぱりハリーとエグジーが共闘するシーンは、ファンにはたまらなかった。ただ、どうしても映画的な完成度、ひいては映画的な"快楽”は前作を上回ることはなかったかな。あ、2回目はIMAXで観れたので、今年のIMAX始めでした。

 

★1/20 『パディントン2


映画『パディントン2』予告篇

キングスマンに続き、英国紳士大活躍!な映画が続いた。前作がめちゃくちゃ好きだという点も共通項。そんなわけで、こちらもハードルは高くて、高くてね。結果、飛び越えるどころか、ハードルにすら気づかずパディントンがスタスタ横切ってしまった。このやろう、大好きだ。こんなに優しくて、多幸感にあふれた映画があるのか。単純にクマが可愛い、温かい家族愛に満ちた映画、という範疇では収まらない出来だ。映像表現(絵本の表現とか、調理シーンの魅せ方といったら!)や演出、構成など、すべてが前作よりアップデートされている、お手本のような続編だ。なんて、堅苦しいことを書いているけど、やっぱりパディントンがとにかく可愛いから、可愛いところについて言いたい。もはやお家芸の紐に絡まる爆笑シーンなど、派手な大立ち回りはもちろん可愛い。でも、細かいところも、見逃せないのだ。画面の隅っこで色々やらかしている。飴が口にすっぽりハマってワタワタしててり、静電気で体の毛がぶわってしてたりね。あー好きだ。クマになりたい。最近宇多田ヒカルの"ぼくはくま"をよく口ずさんでしまうのもそのせいか。パディントン、君も前世はチョコレートなのかい?なんて。あ、ヒュー・グラントの悪役っぷりもめちゃくちゃポップでキュートで魅力的だった。

 

★1/28 『嘘を愛する女


「嘘を愛する女」予告

内容的にそんなに惹かれたわけではないけど、長澤まさみ高橋一生、どちらもとっても好きな、信頼を寄せている役者なので鑑賞。ただ、ほぼ全編が長澤まさみ吉田鋼太郎がバディのロードムービーみたいな感じなので、世の高橋一生ファンの女性たちはみんな肩透かしを食らったそうな。そらそうなるわなって、展開だったしね。展開はわりと平凡で退屈だったけど、役者陣はみんな上手だし、瀬戸内の情景はとても美しくて、好きなところは好き。